いちご栽培でよく見かける「籾殻マルチ」。
なんとなく良さそうやけど、
・マルチとしての効果はあるん?
・ナメクジは増えへん?
・そのまま使って大丈夫?
と、気になることも多いですよね。
今回は、実際にいちごに籾殻マルチをしてみた様子とあわせて、メリット・デメリット、さらに籾殻くん炭との違いまでまとめました。
「自分の畑に使うかどうか」を判断する参考になればうれしいです。
- 籾殻マルチをしてみた様子
- 籾殻マルチのメリット
- 籾殻マルチのデメリットと注意点
- 籾殻マルチは手間がかかる?実際に使って感じたこと
- ナメクジは増える?実際の体験から考察
- 籾殻は発酵してよくない?そのまま使って大丈夫?
- 籾殻と籾殻くん炭の違い
- くん炭をマルチ代わりに使うのはアリ?
- まとめ
籾殻マルチをしてみた様子
いちごの株元に、籾殻を敷いてみました。
まずはボーボーだった草を刈るところから。

BEFORE
我が家は雑草は抜かない自然菜園の考えを取り入れているので、株の周りの雑草は根元からカットし、全体も短めに整えています。
その後、苗のまわりに籾殻をふんわり広げるだけ。
今回はまだ葉がしっかり立ち上がっていない株もあったため、葉やクラウンが埋もれないように敷いています。
実が土に触れないよう、実のある場所は少し多めに。
場所によってムラはありますが1~3cmほどで敷きました。

籾殻のおかげで実が土に触れなくなりました
籾殻は軽いので風で飛ばされる心配もありますが、薄くなったらその都度足していく予定です。
なお今回は株元にしかかけていませんが、籾殻の敷き方によっては雑草対策として使うこともできます。

AFTER
籾殻マルチのメリット
①泥はね防止で実が汚れにくい
土が剥き出しのままだと泥はねによって株が病気になる可能性が上がるので、泥はね対策はかなり重要です。
実が直接地面に触れると腐る原因にもなるため、籾殻を敷くことでクッションになり、実が汚れにくくもなります。
②乾燥を防ぎ、水やりがラクになる
地表を覆うことで、水分の蒸発を抑えてくれます。
春〜初夏の乾燥対策としても効果が期待できます。
③土の環境がゆるやかに改善される
籾殻は軽くて隙間が多いため、土の通気性がよくなります。
マルチとして使用したあとに畑から取り出す必要がなく自然と土に返り、土壌改良の効果もあります。
④コストが安く、気軽に使える
地域によっては無料で手に入ることもあり、初心者でも試しやすい資材です。
家庭菜園で使用するなら4Lで十分だと思います。
⑤個人的に感じたメリット
我が家の理想はポタジェガーデンなので、籾殻のやさしい色合いも気に入っています。
また、広めに敷くことで雑草が生えにくくなり、管理がしやすくなるのも嬉しいポイントです。
黒マルチのように撤去する必要がないのも、個人的にはかなりラクに感じています。
籾殻マルチのデメリットと注意点
①風で飛びやすい
実際に使ってみて一番感じたのはこれです。今回も作業中周りに飛び散りました。
また、敷いていても風で少しずつ飛ばされることもあるので厚めに敷いたり、減ったら足したりする必要があります。
②雑草対策としては弱め
黒マルチのように完全に光を遮るわけではないため、雑草はある程度生えてきます。
③管理の手間が少しかかる
減ってきたら追加するなど、こまめな調整が必要になります。
籾殻マルチは手間がかかる?実際に使って感じたこと
一般的には、籾殻マルチは黒マルチよりも手間がかかると言われています。
確かに、籾殻マルチはこまめに様子を見て追加する必要があるため、黒マルチのように「放置できない」という意味では手間はかかるかもしれません。
ただ、実際に両方使ってみると、黒マルチは設置や固定、片付けに手間がかかり、最終的にはゴミになるため、個人的には籾殻の方が扱いやすいと感じています。
黒マルチをピンとはるのは案外難しく、風で飛ばされることも。撤去の際、「虫いないかな・・・」とドキドキするのもプチストレス。
その点籾殻はまくだけなので、こまめに畑の様子を見られる環境であれば、籾殻の方が気軽に使いやすい方法かもしれません。
ナメクジは増える?実際の体験から考察
「籾殻は湿気を保つためナメクジが出やすい」と言われる一方で、
「籾殻はチクチクしているからナメクジ避けになる」という声もあります。
私自身の家庭菜園では、籾殻マルチを使ったことでナメクジが増えたと感じたことはありません。
たとえば、みょうがを日陰で育てていたときには、10cmほどの厚みで籾殻を敷いていましたが、それでもナメクジは発生しませんでした。
逆に、過去にナメクジが多く出たのは玉レタスを育てていたときで、そのときは籾殻マルチを使っていなかったケースです。
この経験から、私は「籾殻が原因でナメクジが増えることはない」と考えています。
むしろ、ナメクジの発生には次のような栽培環境の影響が大きいと感じています。
• 作物の形(葉が密集しているかどうか)
• 風通しの良し悪し
• 土が湿りやすい環境かどうか
また、我が家の菜園では毎日水やりをしているわけではないため、籾殻が常に湿っている状態にはなりません。
もし、毎日の水やりで籾殻が常に湿ったままになると、チクチクした質感が弱まり、結果としてナメクジが発生しやすくなる可能性はあるのかもしれません。
籾殻は発酵してよくない?そのまま使って大丈夫?
「未熟な有機物を土に入れるとよくない」と言われることがありますが、籾殻は少し性質が違います。
籾殻は非常に硬く、分解に1年以上かかるほど分解されにくい素材です。
そのため、マルチとして使う程度であれば、急激に分解が進んで発酵したり、土の状態を大きく悪化させる可能性は低いと考えられます。
実際に我が家でも、籾殻が多少土に混ざっても問題は感じていません。
ただし、大量に土にすき込む場合は、微生物が分解の際に窒素を消費するため、肥料とのバランスには注意が必要です。
籾殻と籾殻くん炭の違い
籾殻と籾殻くん炭は似ていますが、役割は少し異なります。
籾殻
・マルチとして使う
・泥はね防止や乾燥対策が中心
籾殻くん炭
籾を無酸素に近い状態で燻し焼きにした、多孔質の炭化資材。
・土壌改良材として使う
・通気性や排水性の改善、微生物環境の向上
また、籾殻は分解時に窒素を使う可能性がありますが、くん炭はほとんど分解されないため、その心配はほとんどありません。
くん炭をマルチ代わりに使うのはアリ?
籾殻が手に入らない場合、籾殻くん炭をマルチとして使うことも可能です。
我が家はほうれん草の種まきの時にも種の上からふりかけて使っています。
籾殻くん炭はアルカリ性で土壌が酸性に傾くのを調整してくれることが籾殻にはないメリット。
ただ非常に軽く飛びやすいことや、酸性を好む野菜には使用しないこと、使用しすぎるとアルカリ性に傾きすぎてしまうことに気をつけて使用する必要があります。
また触れると細かい灰がつき、黒くなってしまうためいちごのマルチとしては相性は悪いかもしれません。
まとめ

去年のいちごの様子
籾殻マルチは、手軽に取り入れられる自然素材のマルチ方法です。
実際に使ってみると、
・泥はね防止や乾燥対策に効果を感じやすい
・様子を見ながら調整できる
・撤去する必要がないのがラク
といった特徴がありました。
また、ナメクジの発生については籾殻だけが原因ではなく、環境の影響が大きいと考えられます。
🌱 籾殻マルチはこんな人におすすめ
籾殻マルチは、次のような方に向いている方法です。
・自然な資材で野菜づくりをしたい方
・コストを抑えて栽培したい方
・こまめに畑の様子を見られる方
・土づくりも同時に意識したい方
一方で、
・雑草をしっかり防ぎたい方
・たまにしか畑を見れない方
には、黒マルチの方が合っている場合もあります。
自分の栽培スタイルに合わせて、無理のない方法を選んでみてくださいね。